空手と護身術

どうも黒帯ドラゴン🐉です。

今回は私が考える空手と護身術について書いてみたいと思います。

はたして空手は護身術として有効なのでしょうか?

正直言って微妙なところですね……

基本的に近代空手では試合を想定して指導、稽古をするのが普通ですし、
技術もそのように発展してきた経緯があります。

護身術をメイン、念頭において稽古をしているところは稀かと。

突きや蹴りの出し方を覚えたところで、実際には知らないよりはマシぐらいの程度と考えています。
迫り来る危機、様々なシチュエーションにどう対応するかが肝心なんです。

例えば暴漢に襲われたとして、相手は素手とは限りませんし複数かもしれません。
反則技やルールなんてのも存在しませんよね。

ましてや、災難はいつ降りかかるか見当がつかない。
今日なのか?明日なのか?数年後なのか?
入会初日の帰り道で暴漢に襲われる可能性もゼロではありません。

空手を護身術として指導するなら、初めて習いに来た生徒さんが、その日の稽古の帰り道で暴漢に襲われても対処出来るような技術を指導しなければ意味がないと思うんですよ。

それって指導者側からすると、無理難題に近い(^^;;

ハッキリ言って撃退スプレーを持つとか走って逃げるとか、そっちの方が手っ取り早いです。

悲しいかな我々指導者は試合に勝つための稽古のノウハウはありますが、護身術で使える技術を教えるノウハウは、ほぼほぼ持ち合わせていないのが現実です。

だって指導する側も試合でしか空手を使ったことがないのですから。残念〜!😅

それともう一つ問題なのが稽古中の怪我です。

試合なら当日までになんとか間に合せるとか、医療的処置をして挑むとか出来ますが、危機が目の前に迫ってきた時に怪我をしていたらどうでしょう。

思うように身体を動かせない。

全力で走って逃げることもままならない。

敵は遠慮してくれませんし、痛み止めが効くまで待ってはくれません。

そう考えると怪我をするよな稽古も護身の概念からすると絶対にNGです。
五体満足、常日頃からベストコンディションで、何が起きても全力で対処できる状態じゃないと。
健康でいることが護身の最低条件ですね。

これらのことから空手を護身術として捉えるならば、道場での稽古や考え方を根本的に変えなければならないことが分かります。

「試合は一時、護身は一生」ですから。

生徒さんが今日の今日に習った技を護身術として使えるように指導するのには無理があります。

しかし空手の技自体は修得すれば十分自分の身を守りえる物になるはずです。
せめて半年後には空手を護身術として使えるようにしてあげられれば、指導者として「空手は護身術として有効です」と胸を張って言えるのではないでしょうか。

健康な身体と聡明な頭、それに空手の技が備われば十分護身術に成りえると思います。

今回はこんなところで。

黒帯ドラゴン🐉でした~。😊

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